そんな目で見ないでっ!
「相談、あるんだよね?
何?あたしが聞くから。
友達なんでしょ、あたしらってさ」


友利がそう言いながらさくらに近付くと、さくらはフッと笑った。


「…もしかしてさ、まだあの事根に持ってんの?
もういいじゃん。時効でしょ?
あんた達、まだ続いてんだしさ」


さくらは素の声で、友利を馬鹿にしたように言った。

友利はそれを聞きながらクスクス笑い始めた。


「何がおかしいの?」


さくらが尋ねると、友利はさくらを射るように見ながら


「友達だって言い触らしてる癖に何にも知らないんだね、あたしの事。」

と言い、さくらの目の前まで歩み寄った。


「あんた、今度は司君狙いなんでしょ?」


友利の言葉にさくらはニヤッと笑った。


「だったら?悪い?」


友利はその言葉を聞きながらクスッと笑った。


「あたしがいる限り、あの二人に何かしようとしても無駄だよ。
秋菜は友達だからさ。
あたし、友達を泣かすヤツは許さないから。」


その言葉にさくらは、友利を馬鹿にしたように笑った。
< 57 / 96 >

この作品をシェア

pagetop