そんな目で見ないでっ!
司は秋菜の元へ歩いてきた。


「マジかよ…」


祐一は本当に驚いた顔で司を見ていた。


「あんた誰?」


司が睨み付けながら祐一に問うと、祐一は顔を引き攣らせながら笑って


「俺?秋菜のダチ、かな?」


と答えた。


「お前こそ誰だよ?」


祐一が司に問い掛けると、司はフフンと笑いながら


「俺は秋菜の彼氏になる男だよ」


と言い、秋菜の手を引き歩き出した。

祐一はしばらく呆然と二人の姿を見ていた。


「何であんな事言うわけ?」


秋菜が怒りながら言うと


「何度言えば分かんだよ?!
俺はマジで秋菜に惚れてんだよ!
ほんとは、年とか周りの目とか気にしねぇで、今すぐにでも彼女になって欲しいんだよ!
でも我慢してんだ!その位分かれよ!」


と、司はいつになく強い口調で言い、秋菜の手を離し走って行った。

秋菜の胸はズキンと痛んだ。
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