そんな目で見ないでっ!
家に着いた時、祐一から電話がかかってきた。


「彼氏じゃなかったんだな」


祐一は静かな声でそう言った。


「あいつ、すげー度胸あんじゃん。
俺だったら、年上相手にあんだけの事言えねぇよ。」


司の事を誉められて、秋菜はくすぐったい気分になった。


「あのさ…司の事、みんなに言わないでくれないかな…」


秋菜がそう言うと、祐一は不思議そうな声を出した。


「何で?
あいつ、中坊でも中身は俺より大人じゃん。
年下でもありじゃねぇの?」


「…一年生でも?」


秋菜の言葉に祐一は絶句していた。

しばらく黙り込み


「分かった…でも、その代わり、俺に報告しろよ、付き合う事になったら」


と言い出した。

理由を尋ねると、いつもの様にケラケラと笑いながら


「だって面白ぇじゃん」


とサラリと言った。

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