そんな目で見ないでっ!
自分の頭の悪さを怨みながら勉強をしていると、携帯のバイブが低く響いた。


「秋菜?!」


急いで携帯を開く。

メールが一通。

メールBoxを開いてため息をついた。

友人からのメール。

範囲が分からなくなったから教えてくれと、泣き顔絵文字がずらりと並んだそのメールを、苛々しながら削除した。


「知らねぇよ!」


そう吐き捨てると、ベッドの上に携帯を投げ置いた。


「秋菜…何してっかなー…」


寂しそうにそう呟くと、再び教科書に目を落とした。

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