そんな目で見ないでっ!
秋菜は携帯を睨みながら考えていた。

いつもは司の方から来るメールに返信するばかりだったが、いざ自分からメールをするとなると何を書けばいいのか分からない。


「…んあぁぁぁ!
何てメールすればいいの?!」


そう言うとベッドに寝転がった。

秋菜もテスト期間だから勉強しなければいけなかったが、どうにも手につかない。

携帯ばかりが気になってしまう。


「…そんだけ意識してるって事だよね…」


寝返りをうちながら呟いた。

嫌でも自覚してしまう位司の事を考えている。


「メール位してこいっての…」


八つ当たりの様に携帯をパチンと閉じた。

溜息をついて立ち上がると、机に向かった。

英語のテキストを開くが、全く身に入らない。


「…はぁ…どうしたのさ、あたし…」


頭を振り、司の影を追い払おうとしたが、無駄だった。

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