そんな目で見ないでっ!
店内には賑やかな音楽が流れる、派手な恰好の女の子やカップルが沢山いた。

司は迷わず水着コーナーへと向かい、水着を選びはじめた。

秋菜はキョロキョロと辺りを見渡して、ただただ圧巻していた。


「これとか似合うんじゃねぇ?」


手渡された水着を見て秋菜は固まった。

胸元に大きな星が描かれた白いビキニ。

デニムのミニスカートがついてはいるが、トップスはない。


「無理!絶対無理!」


秋菜が首をふりながら司に水着を突き返すと、司は近くにいた店員に声をかけて


「試着とかしてもいいの?
似合うと思うんだけどさ、恥ずかしがってるんだよね」


等と話しはじめた。

司と店員にダブルで勧められ、秋菜は渋々試着をOKした。

秋菜は試着室に入り水着に着替えると、鏡に映った自分の姿に恥ずかしくなった。


「どうですか?」


店員がカーテンの隙間から中を覗き込む。

秋菜は慌てて両手で体を隠そうとしたが、隠れるはずもなかった。
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