お嬢様は恋をしません。
* * *
時はすぎて2泊3日の修学旅行。
私たちは京都に来ていた。
結局、班員の残りは、オカくんとハヤミくんになった。
…同じクラスの人ってことぐらいしかわからないや。
「莉緒ー、今からお寺めぐりだよー」
間延びした声は私に向けられている。
「ん、知ってる」
「湊音くんテンション高いねぇ〜、私は眠くて仕方ないよ…」
夏織は目をこすりながらでろーんと、私にもたれてくる。
「莉緒〜…、今からどこ行くんだっけ…」
「金閣寺…?だっけ。プラン知らないや」
「そうだよ」
横からオカくんが教えてくれる。
視界の端で別の班が拠点を出発するのが見えた。
奏多だ…。
山森くんと、化粧や香水臭い女の子3人と笑って歩いていくのが見えた。
…もう、何期待してたんだろ。
寂しく思ってくれてたりとか、しないかなって。
時はすぎて2泊3日の修学旅行。
私たちは京都に来ていた。
結局、班員の残りは、オカくんとハヤミくんになった。
…同じクラスの人ってことぐらいしかわからないや。
「莉緒ー、今からお寺めぐりだよー」
間延びした声は私に向けられている。
「ん、知ってる」
「湊音くんテンション高いねぇ〜、私は眠くて仕方ないよ…」
夏織は目をこすりながらでろーんと、私にもたれてくる。
「莉緒〜…、今からどこ行くんだっけ…」
「金閣寺…?だっけ。プラン知らないや」
「そうだよ」
横からオカくんが教えてくれる。
視界の端で別の班が拠点を出発するのが見えた。
奏多だ…。
山森くんと、化粧や香水臭い女の子3人と笑って歩いていくのが見えた。
…もう、何期待してたんだろ。
寂しく思ってくれてたりとか、しないかなって。