お嬢様は恋をしません。
真剣に悩み出す西条。



別に、床で寝れるけどな…。



そんなことを言ったらこの女王様に睨まねかねないから言えないけど…。




「じゃあ、今日は私の部屋で寝るといいわ。



私今日はお父様の布団で寝るから」




「は?」




…ん?なにこいつ。



アホなの?



世間知らずにもほどがないか?



普通、自分のベットで男寝かすか?



それとも俺が間違ってるのか?




「…莉緒様。高嶋様は本日わたくしの部屋で寝てもらいます」



「あら、シュウはいいの?」



「…莉緒様の部屋で寝られるくらいなら、全然大丈夫です」




困り果てた顔をした執事は小さく呟く。



ですよね。あなたたちのお嬢頭おかしいですよね。



「なら、今日はシュウの部屋で寝なさい。



きっと、明日にはあなたの部屋のものは揃うはずだから」



「は、はぁ…」



これは、今日から大変そうだな…。
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