竜の姫君
第4章
森の中。
へんな生き物を拾った場所。
あのときはろくに周りを調べもせず、あわてて飛び出してきたけれど、よく考えればあの近くに何か手がかりがあるに違いない。
きっと。
たぶん。
もしかしたら……。
いまだお休み中のエル(仮称)を抱いたまま森に入る。
あの時は馬だったけど、今度は徒歩だ。
徒歩のほうが見落としたものを見つけられるに違いない。
見つけられると、いいなあ。
「ちょっと待ちなさい」
さくさくと下生えを踏み歩くあたしに声がかかる。
振り返るとそこには、黒いマントを羽織った怪しげな老人と老婆の二人。
さらに筋肉隆々な体を見せびらかすようにぴっちりとした皮服に、ごつい剣を背負ったどこの剣士だという格好の魔法屋の主人。
ほんとに追いかけてきたわけね。
へんな生き物を拾った場所。
あのときはろくに周りを調べもせず、あわてて飛び出してきたけれど、よく考えればあの近くに何か手がかりがあるに違いない。
きっと。
たぶん。
もしかしたら……。
いまだお休み中のエル(仮称)を抱いたまま森に入る。
あの時は馬だったけど、今度は徒歩だ。
徒歩のほうが見落としたものを見つけられるに違いない。
見つけられると、いいなあ。
「ちょっと待ちなさい」
さくさくと下生えを踏み歩くあたしに声がかかる。
振り返るとそこには、黒いマントを羽織った怪しげな老人と老婆の二人。
さらに筋肉隆々な体を見せびらかすようにぴっちりとした皮服に、ごつい剣を背負ったどこの剣士だという格好の魔法屋の主人。
ほんとに追いかけてきたわけね。