最初で最後の愛してる。
それから気持ちを切り替えて、新人研修をしている
カレのことを視界に入れないようにして仕事に取り掛かった。
だけど…
22時になると私とカレ以外のスタッフは帰宅してしまった。
「じゃあ、後はわからないことは前ちゃんに聞いて教えてもらってね。
彼女ここは結構長いからさ。じゃあお疲れ様。」
と私の気も知らない店長は颯爽と帰ってしまった。
私はというと、変に意識しすぎてしまうのがいやで
ある考えにたどり着いていた。それは…
「それじゃあ、いまから3時間よろしくお願いします。
私は、前川涼菜です。」
「は?」
そう、あのころをなかったことにすることだった。