白馬の悪魔さま 【完】番外編追加
王子さまの条件
1.出会いは運命的に
1出会いは運命的に
「ええええ!!」
「ちょっと!こんなところで奇声あげないでよ!」
日曜日の百貨店に、職場の同期で親友でもある西川里香(ニシカワ リカ)の声が響く。
「だって、だって!芙美ちゃん、もう!ダメだって言ったのに、また!?」
まるで母親のように私を責める里香に、返す言葉を考える。
「あ!その顔、後悔しているでしょう!?」
いつもは鈍いくせに、こんな時ばかり見逃さない里香の言葉に、数日前の後悔がぶり返す。
「そんなこと言ったって仕方ないでしょう?なんか、そういう雰囲気になったのよ」
言い訳なのか逆ギレなのか、勢いに任せて反論する私に、里香は大袈裟な溜息を吐く。
「本当に、芙美ちゃんはすぐに流されちゃうんだから」
流されやすい。
そんなことは、私が一番わかっている。
私だって本当は、里香みたいに綺麗な恋をしたい。
幼い頃何度も読んだ、おとぎ話の中のお姫様のように、いつか白馬に乗った王子様が現れて、私を愛してくれる。
そんな恋を、今でも夢見ているのだ。
「だからって簡単に身体を許すのはダメ!」
「ええええ!!」
「ちょっと!こんなところで奇声あげないでよ!」
日曜日の百貨店に、職場の同期で親友でもある西川里香(ニシカワ リカ)の声が響く。
「だって、だって!芙美ちゃん、もう!ダメだって言ったのに、また!?」
まるで母親のように私を責める里香に、返す言葉を考える。
「あ!その顔、後悔しているでしょう!?」
いつもは鈍いくせに、こんな時ばかり見逃さない里香の言葉に、数日前の後悔がぶり返す。
「そんなこと言ったって仕方ないでしょう?なんか、そういう雰囲気になったのよ」
言い訳なのか逆ギレなのか、勢いに任せて反論する私に、里香は大袈裟な溜息を吐く。
「本当に、芙美ちゃんはすぐに流されちゃうんだから」
流されやすい。
そんなことは、私が一番わかっている。
私だって本当は、里香みたいに綺麗な恋をしたい。
幼い頃何度も読んだ、おとぎ話の中のお姫様のように、いつか白馬に乗った王子様が現れて、私を愛してくれる。
そんな恋を、今でも夢見ているのだ。
「だからって簡単に身体を許すのはダメ!」
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