白馬の悪魔さま 【完】番外編追加

「危険?」

「自分たちの立場が良いことを利用して、女の子を食い物にしている集団」

「どういうことですか?」

「メンバーは若くして起業して、現在成功を収めている企業の社長さんたちらしけど、そのメンバーで特定の女性に狙いを定めて、ゲーム感覚で遊んでいるらしいのよね。甘い顔して近づいて、自分に夢中にさせてから、グループ共有の玩具のようにしているらしいの。そして飽きたら捨てて、次のターゲットに……」

「何それ。最低ですね」

色々な企業の人と顔を合わせるけれど、そんなことが起きているなんて全然知らなかった。

「本当に最低最悪よ。私もたまたま大学時代の友達で、そのグループの一人の秘書をやっていた子から聞いたんだけど、彼女は誘いを断ったら秘書を外されて、今はもう転職したんだけど……相当悪いことしているらしいわよ」

「ありえない」

女を物扱いするとか、いくら成功している人間だからって許されるわけない。

「しかも本命の彼女や奥さんは別に居るから、さらに質が悪いのよ。大企業のお嬢さん方と知り合いながら、性欲は別で満たしているってとこね」

騙された女の子たちが可哀想で言葉も出ない。
< 102 / 186 >

この作品をシェア

pagetop