白馬の悪魔さま 【完】番外編追加
「危険?」
「自分たちの立場が良いことを利用して、女の子を食い物にしている集団」
「どういうことですか?」
「メンバーは若くして起業して、現在成功を収めている企業の社長さんたちらしけど、そのメンバーで特定の女性に狙いを定めて、ゲーム感覚で遊んでいるらしいのよね。甘い顔して近づいて、自分に夢中にさせてから、グループ共有の玩具のようにしているらしいの。そして飽きたら捨てて、次のターゲットに……」
「何それ。最低ですね」
色々な企業の人と顔を合わせるけれど、そんなことが起きているなんて全然知らなかった。
「本当に最低最悪よ。私もたまたま大学時代の友達で、そのグループの一人の秘書をやっていた子から聞いたんだけど、彼女は誘いを断ったら秘書を外されて、今はもう転職したんだけど……相当悪いことしているらしいわよ」
「ありえない」
女を物扱いするとか、いくら成功している人間だからって許されるわけない。
「しかも本命の彼女や奥さんは別に居るから、さらに質が悪いのよ。大企業のお嬢さん方と知り合いながら、性欲は別で満たしているってとこね」
騙された女の子たちが可哀想で言葉も出ない。