白馬の悪魔さま 【完】番外編追加
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去年のボーナスで奮発して買ったChloeのロングドレスは、背中が大きく開いたセクシーなデザインと、ふんわりとしたガーリーな素材感が気に入っている。
いつ着ようか迷い、せっかくなら誕生日の前夜を盛り上げようと、今日に取っておいたけれど……現在、私の気持ちはまったく盛り上がらない。
椿社長の部屋を初めて訪れた夜、彼に彼女が居てもいいと思った。それでもこの男に求められたいと。
だけど現実問題、あそこまで堂々とされると、傷つくを通り越してムカついてくる。
私って、そんなに安い女に見えるのだろうか?
それともこれまでのだらしなかった私を知っているから、そう見られているのだろうか。
どちらにしても、自分の蒔いた種なのかもしれない。
あんな最低な男に都合よく遊ばれて、だけど馬鹿みたいに喜んでいた自分を思い出したら悲しくなった。
パーティー会場にはホワイトデーを意識しているせいか、色とりどりのマカロンが並び、来場者たちを楽しませている。
椿社長がまだ来ていないことを確認しながら、会場を歩いていると、見覚えのある人物と目が合った。
去年のボーナスで奮発して買ったChloeのロングドレスは、背中が大きく開いたセクシーなデザインと、ふんわりとしたガーリーな素材感が気に入っている。
いつ着ようか迷い、せっかくなら誕生日の前夜を盛り上げようと、今日に取っておいたけれど……現在、私の気持ちはまったく盛り上がらない。
椿社長の部屋を初めて訪れた夜、彼に彼女が居てもいいと思った。それでもこの男に求められたいと。
だけど現実問題、あそこまで堂々とされると、傷つくを通り越してムカついてくる。
私って、そんなに安い女に見えるのだろうか?
それともこれまでのだらしなかった私を知っているから、そう見られているのだろうか。
どちらにしても、自分の蒔いた種なのかもしれない。
あんな最低な男に都合よく遊ばれて、だけど馬鹿みたいに喜んでいた自分を思い出したら悲しくなった。
パーティー会場にはホワイトデーを意識しているせいか、色とりどりのマカロンが並び、来場者たちを楽しませている。
椿社長がまだ来ていないことを確認しながら、会場を歩いていると、見覚えのある人物と目が合った。