白馬の悪魔さま 【完】番外編追加
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「家崎からのお誘いなんて珍しいな」
「すみません、急に」
「僕は嬉しいくらいだけど、そっちは何かあった?」
「いえ、特に何も」
「先輩である僕が来るのを待たずに一人で飲んでいるなんて、何かあったとしか思えないけど?」
そう言って、私の手からグラスを取ったのは、大学の先輩である北川さんだ。
「すみません。ちょっと予定をドタキャンされまして」
「それで僕を呼んでくれたんだ?」
「この前、先輩からの誘いを断ってしまったので」
「はは、家崎は相変わらず小悪魔だよな」
「え?」
「どうせ男だろ?そのドタキャンの相手」
北川先輩がウエイターに私と同じワインを頼み、テーブルにつく。
「他の男の穴埋めに僕を使うなんて、家崎くらいだよ」
「・・・すみません」
「まあ、いいけど」と、北川先輩はネクタイを緩めながら、真っ直ぐに私を見る。
「僕のチャンスが回って来たと思っていい?」
「え?」
不意に、テーブルに置いた携帯が勢いよく鳴り出した。
「家崎からのお誘いなんて珍しいな」
「すみません、急に」
「僕は嬉しいくらいだけど、そっちは何かあった?」
「いえ、特に何も」
「先輩である僕が来るのを待たずに一人で飲んでいるなんて、何かあったとしか思えないけど?」
そう言って、私の手からグラスを取ったのは、大学の先輩である北川さんだ。
「すみません。ちょっと予定をドタキャンされまして」
「それで僕を呼んでくれたんだ?」
「この前、先輩からの誘いを断ってしまったので」
「はは、家崎は相変わらず小悪魔だよな」
「え?」
「どうせ男だろ?そのドタキャンの相手」
北川先輩がウエイターに私と同じワインを頼み、テーブルにつく。
「他の男の穴埋めに僕を使うなんて、家崎くらいだよ」
「・・・すみません」
「まあ、いいけど」と、北川先輩はネクタイを緩めながら、真っ直ぐに私を見る。
「僕のチャンスが回って来たと思っていい?」
「え?」
不意に、テーブルに置いた携帯が勢いよく鳴り出した。