白馬の悪魔さま 【完】番外編追加
3.悪魔さまの生態
3.悪魔さまの生態
「一体どういうつもりですか?」
レストランを出るとすでに待っていたタクシーに乗せられた私は、後部座席に並んで座る男を見ることなく問いかけた。
「その台詞、そのまま君に返すよ」
「・・・あとで連絡くれるなら、そう言ってくれたらいいのに」
「まさか人との約束すっぽかして、他の男を誘い込むなんて思わないだろ。普通は」
「だって、今日はお忙しいのかと思ったから」
「そもそも、どういう理由で今日の約束に至ったのかを理解していれば、大人しく俺を待つだろ」
「それは・・・」
ああ言ってもこう言っても、正論が返ってくる。
「君が酔っ払って、俺の服を汚したクリーニング代ってことを、忘れたとでも言うつもりか?」
「忘れていません!だからこうしてリクエスト通りにチョコレートだって用意したんです!なのにあんな電話の切り方するから・・・ちょっとムカついた」
そう。昨日のパーティーで汚してしまったタキシードのクリーニング代を出すと言う私に、椿王子が要求したのがチョコレートと今夜の食事。
仕事が終わったら名刺に書かれた携帯番号に電話をするように言われていたのだ。
「一体どういうつもりですか?」
レストランを出るとすでに待っていたタクシーに乗せられた私は、後部座席に並んで座る男を見ることなく問いかけた。
「その台詞、そのまま君に返すよ」
「・・・あとで連絡くれるなら、そう言ってくれたらいいのに」
「まさか人との約束すっぽかして、他の男を誘い込むなんて思わないだろ。普通は」
「だって、今日はお忙しいのかと思ったから」
「そもそも、どういう理由で今日の約束に至ったのかを理解していれば、大人しく俺を待つだろ」
「それは・・・」
ああ言ってもこう言っても、正論が返ってくる。
「君が酔っ払って、俺の服を汚したクリーニング代ってことを、忘れたとでも言うつもりか?」
「忘れていません!だからこうしてリクエスト通りにチョコレートだって用意したんです!なのにあんな電話の切り方するから・・・ちょっとムカついた」
そう。昨日のパーティーで汚してしまったタキシードのクリーニング代を出すと言う私に、椿王子が要求したのがチョコレートと今夜の食事。
仕事が終わったら名刺に書かれた携帯番号に電話をするように言われていたのだ。