白馬の悪魔さま 【完】番外編追加
ご飯、食べずに来てくれたの?
本当に忙しくて、遅れちゃっただけなんだ。
「あの、どうして私の居場所がわかったんですか?」
リビングから続く広いキッチンに立つ椿王子に近づく。
「何回か行ったことある店だったから、音でわかった」
「音でって、すごいですね」
「でも、わかる店で良かった」
「え?」
「危うく、芙美を喰われるところだったからな」
対面式のキッチンカウンター越しに、男が私を見る。
「別に、先輩とはそういう関係じゃありません」
「向こうはそうでもなさそうだったけどな」
それを言われると、言い返せないし、事実流されようとしていた自分もいた。
「・・・あの、何か手伝いましょうか?」
「料理出来るの?」
「それなりに」
「私生活まで“出来る女”?」
「え?」
「LDVカンパニーの広報はとても優秀、尚且つ美人だって聞いたことはあったけど、ただの噂ではないみたいだな」
「それは、大袈裟に言われているだけですよ。何食べますか?作りますよ」
本当に忙しくて、遅れちゃっただけなんだ。
「あの、どうして私の居場所がわかったんですか?」
リビングから続く広いキッチンに立つ椿王子に近づく。
「何回か行ったことある店だったから、音でわかった」
「音でって、すごいですね」
「でも、わかる店で良かった」
「え?」
「危うく、芙美を喰われるところだったからな」
対面式のキッチンカウンター越しに、男が私を見る。
「別に、先輩とはそういう関係じゃありません」
「向こうはそうでもなさそうだったけどな」
それを言われると、言い返せないし、事実流されようとしていた自分もいた。
「・・・あの、何か手伝いましょうか?」
「料理出来るの?」
「それなりに」
「私生活まで“出来る女”?」
「え?」
「LDVカンパニーの広報はとても優秀、尚且つ美人だって聞いたことはあったけど、ただの噂ではないみたいだな」
「それは、大袈裟に言われているだけですよ。何食べますか?作りますよ」