白馬の悪魔さま 【完】番外編追加

「何でもいいよ」

キッチンに入り、大きな冷蔵庫を開ける。
広い冷蔵庫の中には、チーズや生ハムといったおつまみになるようなものと、少しの野菜。

「お酒、好きなんですね」

「あまり自宅で食事をしないからね。軽いものでいいよ」

「パスタにします」

冷蔵庫の中のチーズを取り出した。
見るからに高級そうなチーズ。

チーズを刻む私の横で、椿王子がパスタを茹でる。
とても不思議な状況だ。
なんで昨日知り合った男と、こんな高級マンションで、二人並んで料理をしているのだろう。
しかも不釣り合いだ。一広報と、有名企業の社長なんて。家柄だって違い過ぎる。これって遊ばれている?
絶対にそう。

鳴り響いたタイマーに、椿王子が茹で上がったパスタを取り出す。
それに合わせて、深さのあるフライパンにバターとチーズを入れて火にかけた。
料理しないくせに、やたらと揃ったキッチンだ。
そういえば、彼女とかいるのかな。

「芙美?」

「・・・へ?」
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