白馬の悪魔さま 【完】番外編追加
ありえない。
あの男もだけど、それに落とされた自分もそれと同等か、それ以上にありえない。
なんでいつもこうなるのだろう。
けばけばしい部屋のベッドの上で、私は頭を抱えて息を吐いた。今回も失敗だ。
▲▼▲▼
結局、その後に彼から来たメールに返信をすることはなく、しつこく掛かってきた電話に、丁寧にお断りをしたのは一昨日のことだ。
「芙美ちゃんの王子様は、どんな人なんだろうね?」
「王子様が居るとは思えないけどね」
こんな私の失敗を毎回耳にしながらも、未だに目を輝かせて期待してくれる里香のパワーを、最近は分けて欲しいとすら思う。
「でも明日もパーティーでしょう?」
「本当に最悪」
「羨ましいけどな~」
「今回は浮かれずに、しっかり仕事して来るわよ」
「お酒、飲みすぎたらダメだからね!」
「わかってる。痛いほどに」
「ナンパもダメだからね?」
「それは私じゃなくて、参加する男性陣に言ってよね」
本当に、パーティーはうんざりだ。
あの男もだけど、それに落とされた自分もそれと同等か、それ以上にありえない。
なんでいつもこうなるのだろう。
けばけばしい部屋のベッドの上で、私は頭を抱えて息を吐いた。今回も失敗だ。
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結局、その後に彼から来たメールに返信をすることはなく、しつこく掛かってきた電話に、丁寧にお断りをしたのは一昨日のことだ。
「芙美ちゃんの王子様は、どんな人なんだろうね?」
「王子様が居るとは思えないけどね」
こんな私の失敗を毎回耳にしながらも、未だに目を輝かせて期待してくれる里香のパワーを、最近は分けて欲しいとすら思う。
「でも明日もパーティーでしょう?」
「本当に最悪」
「羨ましいけどな~」
「今回は浮かれずに、しっかり仕事して来るわよ」
「お酒、飲みすぎたらダメだからね!」
「わかってる。痛いほどに」
「ナンパもダメだからね?」
「それは私じゃなくて、参加する男性陣に言ってよね」
本当に、パーティーはうんざりだ。