ねぇ、教えてよ。




先生、私の心の声を聞いてくれますか?


“出来のいい子”を求められれば、
“優等生”の皮を被りました。

“聞き分けのいい子”を求められれば、
“いい子”を必死に演じました。


でもね、最近気付いてしまったの。

“出来のいい子”も、“聞き分けのいい子”も、
結局、“都合のいい子”でしかないってことに。


窮屈な家から抜け出したくて学校に来てみても、ここも窮屈でしかありません。


みんな同じ制服を着せられて、
同じ色の髪の毛しか認められなくて、
そうやってみんな同じに揃えるくせに、
勉強や運動は順位をつけて優劣を決める。


どうしてですか?


“YES”と言わないものは変わり者扱い。
従わないものは、悪者扱い。


どうしてですか?


先生…世界はこんなに広いのに、
私のいる場所は狭くて、生きにくくて…

すごく息苦しいです。





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