消える僕の前に、君が現れたら。
肺。

主にそこから。

僕の場合珍しくて、生後からかなり時間がかかって、中学生。

中2の時に、やっと正確な病名がわかった。

同じ症状が続けてでなかったから、なかなか特定が難しかったらしい。

大まかなこれ、って感じでそれまでは分類されて薬をだされて。

種類が多くてどれがなんの薬かわかんなくて、変なの飲んでおかしくなったこともある。

病院の待ち時間はひたすら病気のことについて調べるか、読書。

症状は生前からあったみたいだから先天性の物と思われた。

肺炎は何回患ったっけ。

なる度に酷くなってって、生死をさまよった事もあった。

入退院だって、数え切れないくらい。

まだ18年とちょっとしか生きてないのに、うんざりだ。

生まれた時から病気だったから、抵抗なんて、もがいたって何にもならない。

最近は良くも悪くもならないから、ひたすら病院通い。

どれだけ泣いたって受け入れるしかなかった。



< 5 / 29 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop