涙は空へと消えていく
もう少しで追いつくと思った瞬間
八神くんがスピードを上げた

はやすぎー待って!という心の声も届かぬまま
ハァハァ…


「俺の勝ち〜笑」

疲れの見えない、この爽やかさはなに?

『早すぎだよ~。もう少しで追いつけそうだったのに!』

「んな!危なく抜かされるとこやったわ」

話しながらも私の歩くペースに合わせてくれる八神くん


…なんか話さなきゃ

『や、八神くんは、関西のどこ住みだったの?』

「大阪やで!めっちゃ、ええとこでな?ほんまに料理美味いし景色とかも綺麗で…ってごめん!俺ばっか話してもうたわ笑」

すごい地元愛だなぁ

『八神くんは大阪がすごい好きなんだね』
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