涙は空へと消えていく
想汰side

一緒に帰る言うて下駄箱まで来たはええけど
…なんか、会話せな

「や、八神くんは、関西のどこ住みだったの?」

向こうも同じこと考えていたのか黒木さんのほうから話題振ってくれた

『大阪やで!めっちゃ、ええとこでな?ほんまに料理美味いし景色とかも綺麗で…ってごめん!俺ばっか話してもうた笑』

やばい、引かれたかも…

「八神くんは大阪がすごい好きなんだね」

『よかった〜引かれなくて笑笑』

「こんなんじゃ引かないよ~(ニコッ」

この笑顔反則やない? 転校そうそう惚れそうですw

『せや、黒木さんの下の名前って紗奈やっけ?馴れ馴れしいわって思われると思うけど、紗奈って呼んでもええかな?俺の事も名前呼びでええから』

「いいよ笑 えっと八神 そ、そ…」

めっちゃ頑張って思い出そうとしとるやん

『想汰な笑 覚えてや笑』

「もう想汰くんが覚えるの早すぎるんだよ~」

会ったばっかやけどこの子気になるかも笑

『まぁ、覚えるの得意やから』

「八神くんは、家どのへんなの?」

『駅前に黒いマンションあるやん?そこ』

「え、あの綺麗なとこだよね?」

『気になるならくる?』

って、いや女の子普通に家に誘うもんやないよな
俺めちゃ、やばいやつって思われん?
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