こじらせ女の大人の初恋



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私「おはようございまーす。」






ーーーーーーーーーカタカタカタカタ、、








いつもの変わり映えしない1日が始まった。






ひたすらパソコンと睨めっこ。







課長『佐倉さん、悪いんだけどこれを今日中にまとめといてもらえる?』


私「はい、分かりました。」






私は某企業の事務で働いている。


大学卒業後に入社したから、もう4年目になる。






私「山田さん、見積もり出したので確認していただいても良いですか?」



山田『さっすが佐倉さん早いねー』



私「えぇ、今日は定時で上がりたいので…!!」








だって今日は彼が待ってるから…!!

(※※嘘です、ドラマです※※)









山田『え?何言ってんの今日は親睦会じゃーん』







その瞬間、パソコンを打つ私の手が止まった





いま、




なんて言った?










私「し、親睦会?」




山田『そうそう、他部署とか取引先との交流会みたいなもんだけどね!』




私「……私、出席って言いましたっけ…?」






会社の人とは必要最低限しか付き合わない、

自称付き合いの悪い佐倉莉子。



そんな面倒くさそうなもの、

参加すると言うはずがない。






これは何かの間違いだ…!!










山田『うちの部署は全員参加だからね!』








おいおい、





聞いてないんですけどーーーーーー?







山田『あれ、なんか予定入れちゃった?』



私「……いえ、大丈夫です。ぜひ参加させていただきます。」



山田『あ、そう?良かったー。じゃあ19時に18階の大ホールだから!』



私「はい!承知しました。」









おい、山田、、、

(※※山田さんは上司です※※)









私「……はぁ…」







小さくため息をつき、

再びパソコンに向き合う。





これでも一応社会人。





付き合うべき時は付き合う。







ドラマはもともと録画予約もしてあるし。








仕方ない、、







あぁ、でもやっぱり








面倒くさいなぁ…





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