からめる小指 ～愛し合う思い～

クリスマスから５日が過ぎ、ようやく完治した。

今年も残すところ……………後２日。

教師も冬休みに入っていた。

千尋は、５日間毎日顔を出して隣に泊まってくれた。

結局、何も楽しい事がないまま…………。

俺は、熱が下がると楽になったが………

それでも起き上がって何かをする元気はなくて、ずっとゴロゴロしていた。

普段は、時間があったらしてみたい事が沢山あると思うのに……

暇だと以外に何もせず、無駄な考えばかりが浮かぶ。

今回俺の頭を占めていたのが、この間からずっとくすぶっていた千尋の事。

このまま、俺だけの世界に閉じ込めて良いのだろうか？

楽しみにしていた冬休みのバイトもキャンセルにして

いつ呼ばれるか分からない俺のメールを待って

隣で過ごす千尋が、幸せとは思えない。

俺といる事の負担にいつか気づいた時………

離れて行きやしないかと、不安を感じた。