からめる小指  ~愛し合う思い~
「さぁ、着いたよ!」

スーパーに着くと、さっさと降りてカートを押す樹。

慌てて追いかけながら……

「ホントはね…………ご飯作れない………の…………。」と

申し訳無さそうに申告しているはぁちゃん。

「はぁちゃん、可愛い!」とケラケラ笑っている千尋が

普通の高校生らしくて可愛いと思ってしまう俺も

樹のことが笑えないくらい浮かれてるな…………と思う。

「樹先生、楽しそうだね!かなりはしゃいでる。
やっぱり、はぁちゃんとのお泊まり………嬉しいんだね!」と

冷静に分析している千尋に

「俺だってはしゃいでる。」と呟くと

「えっ!!」と……驚いた顔をこちらに向けた。

そんなに驚く程、俺って表情に出ないのか??

マジマジと見つめ……

「う~ん…………」と首をひねってる。

せっかくいつもと違う環境でゆっくり出来るんだから………

今日と明日は、千尋に分かりやすく行動してみるかな?

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