からめる小指 ~愛し合う思い~
「肉、肉!」
子供のように騒ぐ樹に付き合って、精肉コーナーに行く。
「さぁ、美味しいお肉~」
鼻歌を口ずさむようにブツブツと言いながら
さっさと歩みを進める樹は、値段を見ること無く
カートに肉を入れて行く。
「ちょっと、先生!」
料理担当だと思っている千尋は、メニューも決まってない内から
ドンドンカートに入れて行く樹に、ご立腹だ。
「何を食べるつもりですか?!」
一生懸命後を追って文句をつけている。
「大丈夫!!今夜はバーベキューだよ~
管理人の夫婦が、ちゃんと準備してくれてるはずだから~。
明日の朝ごはんだけお願いね!」とニッコリ笑ってる。
「これだから………金持ちは……。」
ブツブツ文句を言いながら、参加することの無くなった買い物から離れ
俺のもとに戻って来た。
樹は、はぁちゃん相手に
「ステーキ焼く?ソーセージは?」と食べたいものを入れている。
「もう!」
まだ怒りのおさまらない千尋に
「ところで、今日と明日は『先生』呼び禁止な。
はぁちゃんは、俺と樹を愛称で呼ぶから問題無いけど
尋が『先生』と二人を呼ぶ度に、周りが見てるから。」
「えっ!!」
慌てて口を手で押さえてるけど………今更遅いって。
可愛い仕草に笑ってると
カゴいっぱいの肉を入れた二人が帰って来た。
「オイ、いくら何でも多いだろう?
ちょっと減らしてこい。野菜や魚介も焼くんだろ?」
魚介と言われて思い出したのか
「海老にホタテも買おう!」と
肉を減らすこと無く、今度は鮮魚コーナーを目指して歩いて行った。
「まだ増やす気かなぁ?」
怒りも忘れて呆然とする千尋。
「たぶんね。
昔は、残ると次の日にすべてぶちこんでカレーにしてた。」
「えっ!スッゴい贅沢なカレー。」
庶民の俺達からしたら、残りはまた後日にするけど……
アイツの考えだと、焼かずに煮て食べただけと言う感覚らしい。
千尋じゃないが………ホントに金持ちのボンボンだよなぁ。
子供のように騒ぐ樹に付き合って、精肉コーナーに行く。
「さぁ、美味しいお肉~」
鼻歌を口ずさむようにブツブツと言いながら
さっさと歩みを進める樹は、値段を見ること無く
カートに肉を入れて行く。
「ちょっと、先生!」
料理担当だと思っている千尋は、メニューも決まってない内から
ドンドンカートに入れて行く樹に、ご立腹だ。
「何を食べるつもりですか?!」
一生懸命後を追って文句をつけている。
「大丈夫!!今夜はバーベキューだよ~
管理人の夫婦が、ちゃんと準備してくれてるはずだから~。
明日の朝ごはんだけお願いね!」とニッコリ笑ってる。
「これだから………金持ちは……。」
ブツブツ文句を言いながら、参加することの無くなった買い物から離れ
俺のもとに戻って来た。
樹は、はぁちゃん相手に
「ステーキ焼く?ソーセージは?」と食べたいものを入れている。
「もう!」
まだ怒りのおさまらない千尋に
「ところで、今日と明日は『先生』呼び禁止な。
はぁちゃんは、俺と樹を愛称で呼ぶから問題無いけど
尋が『先生』と二人を呼ぶ度に、周りが見てるから。」
「えっ!!」
慌てて口を手で押さえてるけど………今更遅いって。
可愛い仕草に笑ってると
カゴいっぱいの肉を入れた二人が帰って来た。
「オイ、いくら何でも多いだろう?
ちょっと減らしてこい。野菜や魚介も焼くんだろ?」
魚介と言われて思い出したのか
「海老にホタテも買おう!」と
肉を減らすこと無く、今度は鮮魚コーナーを目指して歩いて行った。
「まだ増やす気かなぁ?」
怒りも忘れて呆然とする千尋。
「たぶんね。
昔は、残ると次の日にすべてぶちこんでカレーにしてた。」
「えっ!スッゴい贅沢なカレー。」
庶民の俺達からしたら、残りはまた後日にするけど……
アイツの考えだと、焼かずに煮て食べただけと言う感覚らしい。
千尋じゃないが………ホントに金持ちのボンボンだよなぁ。