からめる小指 ~愛し合う思い~
「キレイだったね。」
水族館を後にして車を走らせる俺の隣では………
小さなジンベイザメのキーホルダーを、2つ握る千尋が座っている。
『大きいのを買ってやる』と言う俺に
『だったら、2つ買って。お揃いね!』と可愛い提案をされた。
これまでの俺は、彼女とお揃いを持つなど……考えられない。
樹の笑い声が聞こえる気がする。
それでも今は、千尋の希望は何でも叶えてやりたくなるし
お揃いを買うことを喜んでいる俺がいる。
「尋は何処につける?
バレると困るから、尋が学校で使うなら……俺は他で使うよ。」
「大丈夫。使わないから!枕元に置くから。」
千尋は以外に幼く、ぬいぐるみは全て枕元に置いている。
そうして、うさぎだけは布団に入っている。
千尋に言わせると
『もしも、紐が外れて落ちたりすると可哀想だから。』と……
俺にとっては、ぬいぐるみはぬいぐるみ以外何でもないけど……
千尋は、擬人化して見えるのだろう。
小さい時から、沢山の淋しさを抱えていた千尋らしい。
水族館を後にして車を走らせる俺の隣では………
小さなジンベイザメのキーホルダーを、2つ握る千尋が座っている。
『大きいのを買ってやる』と言う俺に
『だったら、2つ買って。お揃いね!』と可愛い提案をされた。
これまでの俺は、彼女とお揃いを持つなど……考えられない。
樹の笑い声が聞こえる気がする。
それでも今は、千尋の希望は何でも叶えてやりたくなるし
お揃いを買うことを喜んでいる俺がいる。
「尋は何処につける?
バレると困るから、尋が学校で使うなら……俺は他で使うよ。」
「大丈夫。使わないから!枕元に置くから。」
千尋は以外に幼く、ぬいぐるみは全て枕元に置いている。
そうして、うさぎだけは布団に入っている。
千尋に言わせると
『もしも、紐が外れて落ちたりすると可哀想だから。』と……
俺にとっては、ぬいぐるみはぬいぐるみ以外何でもないけど……
千尋は、擬人化して見えるのだろう。
小さい時から、沢山の淋しさを抱えていた千尋らしい。