からめる小指 ~愛し合う思い~
次に顔を覗かせた千尋の手にはパソコン。
『見て!!』
画面を覗くと
『合格』の文字が………………
「えっ??」
先週、推薦の試験を受けたが……………
「えっ!!」
確か発表は明日…………
「パソコンの発表はもうあるって、樹先生が教えてくれたの。
先生の所にも電話したみたいだけど…………繋がらなかったって。」
ヤバッ!!
バタバタと携帯を取りに行くと着信履歴が無数に入っている。
このところ、帰ったら携帯を遠ざけていた。
千尋の連絡がこない携帯を、気にする自分が嫌だから。
「褒めてくれないの?」
振り向くとやはり笑顔の千尋が立っていた。
「おめでとう!よく頑張ったよ。」
抱き上げてクルクル回って、二人………笑い転げる。
あぁ、良かった。
ほぼ合格すると分かっていたが
それでも『合格』の2文字を見るまでは、落ち着かなかった。
「尋、おめでとう。」
目を見てもう一度褒める。
「先生のお陰だよ。
ウチの事で悩んでいた時も、大学を諦めていた時も
いつも一緒に考えて、支えてくれた。
先生がいなかったら、今の幸せはなかったもん。」
違うよ。
君が頑張ったからだ。
歯を食いしばって哀しみに耐えて、努力したからだよ。
「先生と喜びたかったから、まだ誰にも報告してないの。
伝えると、帰らないといけないでしょう?」
「えっ!姉ちゃんにも?」
「うん、明日言おうと思って。
はぁちゃんにもね。」
「いいのか?」
「うん、だって先生より大切な人なんていないもん。」
やられた。
姉ちゃんよりも大切っていうのは……………嬉しい。
別に、張り合うつもりはないけど……………。
「ヨシ!お祝いするぞ。
二人で行くのは…………マズイから、俺がコンビニに行ってくる。」
「そういうと思って、ご飯作ったよ。
隣に行こう。」
おぉ!
久しぶりの千尋のご飯だ!
「だったらやっぱりコンビニに行ってくる。
今日は飲んでも良いだろう。」
「えっ!………………」と固まる千尋。
「別に一本飲んでも酔わないよ。
襲わないから安心しなさい。
ちょっと行ってくるから、ご飯温めておいて。」
8時だから…………ケーキが手にはいるか微妙な時間だ。
急いで靴をはいて、飛び出した。
『見て!!』
画面を覗くと
『合格』の文字が………………
「えっ??」
先週、推薦の試験を受けたが……………
「えっ!!」
確か発表は明日…………
「パソコンの発表はもうあるって、樹先生が教えてくれたの。
先生の所にも電話したみたいだけど…………繋がらなかったって。」
ヤバッ!!
バタバタと携帯を取りに行くと着信履歴が無数に入っている。
このところ、帰ったら携帯を遠ざけていた。
千尋の連絡がこない携帯を、気にする自分が嫌だから。
「褒めてくれないの?」
振り向くとやはり笑顔の千尋が立っていた。
「おめでとう!よく頑張ったよ。」
抱き上げてクルクル回って、二人………笑い転げる。
あぁ、良かった。
ほぼ合格すると分かっていたが
それでも『合格』の2文字を見るまでは、落ち着かなかった。
「尋、おめでとう。」
目を見てもう一度褒める。
「先生のお陰だよ。
ウチの事で悩んでいた時も、大学を諦めていた時も
いつも一緒に考えて、支えてくれた。
先生がいなかったら、今の幸せはなかったもん。」
違うよ。
君が頑張ったからだ。
歯を食いしばって哀しみに耐えて、努力したからだよ。
「先生と喜びたかったから、まだ誰にも報告してないの。
伝えると、帰らないといけないでしょう?」
「えっ!姉ちゃんにも?」
「うん、明日言おうと思って。
はぁちゃんにもね。」
「いいのか?」
「うん、だって先生より大切な人なんていないもん。」
やられた。
姉ちゃんよりも大切っていうのは……………嬉しい。
別に、張り合うつもりはないけど……………。
「ヨシ!お祝いするぞ。
二人で行くのは…………マズイから、俺がコンビニに行ってくる。」
「そういうと思って、ご飯作ったよ。
隣に行こう。」
おぉ!
久しぶりの千尋のご飯だ!
「だったらやっぱりコンビニに行ってくる。
今日は飲んでも良いだろう。」
「えっ!………………」と固まる千尋。
「別に一本飲んでも酔わないよ。
襲わないから安心しなさい。
ちょっと行ってくるから、ご飯温めておいて。」
8時だから…………ケーキが手にはいるか微妙な時間だ。
急いで靴をはいて、飛び出した。