からめる小指  ~愛し合う思い~
「「乾杯!!」」

「「おめでとう!」

「「ありがとう!!」」

千尋と俺、樹とはぁちゃんで合格祝いのパーティ。

合格発表の次の日、学校に着くと直ぐ俺に迫ってきたはぁちゃんに

数学準備室に連行された俺は

「昨日、いっちゃんから電話がきて……ちぃの合格を聞いた。
ちぃに、明日で良いって悪い入れ知恵したのって……先生でしょう?」と

理不尽な説教を食らった。

いつもなら「違う!」と不機嫌に怒るのだけど……

はぁちゃんの言葉で、千尋が俺にだけ先に報告したことを思い出して

機嫌がとっても良いから…………「はぁちゃん、それは違うよ。」と

ことさら優しい声で答えた。

「えっ!気持ち悪いんですけど。」

本気で気味が悪いと言うはぁちゃんに

昨日、千尋が話した内容を詳しく聞かせた。

「うわぁ!気持ち悪い!!」

ご機嫌な俺に、冷たい一言を残して準備室を後にしたはぁちゃん。

まぁ、ヤキモチだから大目に見てあげよう。

あくまで余裕の俺に

『はぁちゃんに、いらないことを吹き込まないで!
怒られちゃったじゃない。』と千尋からメールが届いた。

あれから3日。

待ちに待った週末を迎えて、合格した二人のお祝いをしている。
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