からめる小指  ~愛し合う思い~
「遥、おいで。」

はぁちゃんの手をとってた立ち上がる。

「えっ??」

戸惑う千尋に

「今日は、俺の部屋に泊める。」と樹。

怖がらせた分、一緒にいたいのだろう。

「樹、これ。」

俺の部屋の鍵を渡して

「樹の部屋は、流石にまずいだろう。」

「和君、ありがとう。
こっちに泊まるの?」

「あぁ。」

どんどん決まっていく二人の身の振り方に、文句1つ言わない二人。

これ以上怒らせたくないんだろう。

「それじゃちぃちゃん、おやすみ。
和君と仲良くね。
和君、あんまり泣かせちゃダメだよ。
遥、行くよ。」

いつもより強引な樹は、まだ完全に許してないのだろう。

怒ると樹の方がたちが悪いからなぁ~。

はぁちゃん………………ご愁傷さま。
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