桜の舞い散る頃
ピピ ピピ 電子音が鳴った。どうかな~。そ~っと体温計を引き抜く。
37.3℃ はぁ~~~ 良かった。また、上がるかも知れないけど、ここまで下がれば、身体はかなり楽になる。お腹も空くはずだから、お粥の準備をしておこう。
寝室のドアを、静かに開閉し、キッチンへ向かう。
長い睫毛が微かに揺れ目を覚ます。時計を見ると6時45分。久しぶりに、ゆっくりと寝たお陰で、頭がスッキリと冴え、身体が軽く感じる。寝室に置かれたソファーの上に、着替えのスエットが置いてある。熱からくるだるさがなくなり、汗もだいぶかいたのでシャワーを浴びて、さっぱりとしたくなった。ベッドから下り、昨夜のような眩暈も無く、気分も良くなる。スエットを持ち寝室のドアを開ける。
「室長、おはようございます。ご気分はいかがですか?」
彼女が、キッチンから出て来て訊ねる。
「おはよう、高梨君。お陰でだいぶ楽になったよ。迷惑をかけたね。すまない。」
「いいえ。大丈夫ですからご心配なく、それより、お熱を計って下さい。」
37.3℃ はぁ~~~ 良かった。また、上がるかも知れないけど、ここまで下がれば、身体はかなり楽になる。お腹も空くはずだから、お粥の準備をしておこう。
寝室のドアを、静かに開閉し、キッチンへ向かう。
長い睫毛が微かに揺れ目を覚ます。時計を見ると6時45分。久しぶりに、ゆっくりと寝たお陰で、頭がスッキリと冴え、身体が軽く感じる。寝室に置かれたソファーの上に、着替えのスエットが置いてある。熱からくるだるさがなくなり、汗もだいぶかいたのでシャワーを浴びて、さっぱりとしたくなった。ベッドから下り、昨夜のような眩暈も無く、気分も良くなる。スエットを持ち寝室のドアを開ける。
「室長、おはようございます。ご気分はいかがですか?」
彼女が、キッチンから出て来て訊ねる。
「おはよう、高梨君。お陰でだいぶ楽になったよ。迷惑をかけたね。すまない。」
「いいえ。大丈夫ですからご心配なく、それより、お熱を計って下さい。」