一姫ニブス。~世界で一番大嫌いな姉~
放課後。


家が近い愛実と久しぶりに一緒に帰る。


仲直りしたらその日から
毎日愛実と帰る。


仲直りしてる間は
行きも帰りもずっと一緒。


これもいつものパターン。



「理花ちゃん、
じゃあまた明日ね!」


「うん。また明日」


曲がり角で愛実に笑顔で手を振る。


ぎこちなかったかなぁ、

今の笑いかた。


また無視されたらどうしよう、

怖いな。

いつまで続くかわからない愛実とのこの関係に怯えながら毎日を過ごす日々。


でも心の中には
嫌われたくない気持ちがある。


だから愛実には逆らえない。




ひとりぼっちの寂しい私。

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