一姫ニブス。~世界で一番大嫌いな姉~
一一ガラガラ一一
「ただいまー」
「おかえり」
玄関を開けると
おじいちゃんと廉がいた。
「よっ♪」
「廉…!
なんでいるの?」
「先月分の家賃もらいにきたんだよ。
どうせお前のことだから言うの忘れるだろうなーと思ってな~!」
そう言って廉がバカにして笑う。
そんな廉に腹は立つけど言い返ないのは
そのことを完全に忘れていたからだ。
「廉ちゃん、いつもすまんね。
また親父さんによろしく伝えとくれ」
「じぃちゃんありがと!
また来ます!」
廉は小さい頃からお父さんの仕事を手伝っていて
時々集金にくる。
「廉ちゃんは偉いねぇ」
おじいちゃんが微笑ましい顔で呟く。
「理花ちゃん、
今日ママ夜勤だからね。
晩ごはん何食べたい?」
「なんでもいいよ」
「………………」
そう言って狭い部屋にちょこんと座る。
私の家族は4人家族。
私が小さい頃、
ママはパパと離婚して女でひとつで私とお姉ちゃんを育てている。
でもおじいちゃんがいるおかげで、
ママが介護士の仕事で夜勤があっても寂しくない。
ただママとはあまり会話もしないし、
今日あった出来事も夜勤の日は家に帰るとママはもう仕事でいない。
その翌日は疲れて寝てるし、
あんまりママとは話さない。
話すことと言えば、
テストの点や成績表で怒られるくらい。
家は貧乏でお金もなかったから旅行にも行った記憶もないし、
親子としてはあまり良い思い出がない。
でもおじいちゃんのおかげで全然寂しくない。
パパがいなくても、
おじいちゃんが父親代わりに育ててくれる。
ご飯もお弁当も作ってくれる。
でも今思えば
晩ごはん何がいい?
って聞かれて
「なんでもいい」
っていうのは良くなかったということに気づくのは
もっともっと大人になってからだった。
「ただいまー」
「おかえり」
玄関を開けると
おじいちゃんと廉がいた。
「よっ♪」
「廉…!
なんでいるの?」
「先月分の家賃もらいにきたんだよ。
どうせお前のことだから言うの忘れるだろうなーと思ってな~!」
そう言って廉がバカにして笑う。
そんな廉に腹は立つけど言い返ないのは
そのことを完全に忘れていたからだ。
「廉ちゃん、いつもすまんね。
また親父さんによろしく伝えとくれ」
「じぃちゃんありがと!
また来ます!」
廉は小さい頃からお父さんの仕事を手伝っていて
時々集金にくる。
「廉ちゃんは偉いねぇ」
おじいちゃんが微笑ましい顔で呟く。
「理花ちゃん、
今日ママ夜勤だからね。
晩ごはん何食べたい?」
「なんでもいいよ」
「………………」
そう言って狭い部屋にちょこんと座る。
私の家族は4人家族。
私が小さい頃、
ママはパパと離婚して女でひとつで私とお姉ちゃんを育てている。
でもおじいちゃんがいるおかげで、
ママが介護士の仕事で夜勤があっても寂しくない。
ただママとはあまり会話もしないし、
今日あった出来事も夜勤の日は家に帰るとママはもう仕事でいない。
その翌日は疲れて寝てるし、
あんまりママとは話さない。
話すことと言えば、
テストの点や成績表で怒られるくらい。
家は貧乏でお金もなかったから旅行にも行った記憶もないし、
親子としてはあまり良い思い出がない。
でもおじいちゃんのおかげで全然寂しくない。
パパがいなくても、
おじいちゃんが父親代わりに育ててくれる。
ご飯もお弁当も作ってくれる。
でも今思えば
晩ごはん何がいい?
って聞かれて
「なんでもいい」
っていうのは良くなかったということに気づくのは
もっともっと大人になってからだった。