生きろ。死にたくなかった君の号哭を、俺達は死んでも忘れない。


星空の背景。庭園のように、たくさんのバラが描かれた背景。あるいは、ハート柄やチェック柄などの可愛らしい背景。そんな様々な背景をバックにして、俺達はプリクラを撮った。


生まれて初めて、五人で撮った。……きっと、最初で最期のメンバーで、かけがえのないプリクラを。


機械から出てきたプリクラには、しっかりとそのかけがえのない俺達の姿が映っていた。


たったそれだけのことで、どうにもならない嬉しさと哀しさが堰を切ったように込み上げて、俺は、どうしようもなく涙がこぼれそうだった。


――お願いします。


――死んだっていい。俺は死んだって構わないから。空我の未来に、俺がいなくたって構わないから。


――だから俺の分まで、どうか、ありったけの幸せを空我にあげてください。


空我は、俺の人生を変えてくれたかけがえのない奴だから。


頼むよ、神様……。


頼むから、どうか空我を幸せにしてやってくれ……。


昨日の何千倍も心を込めて、藁にも縋る想いで、俺はそう神に祈った。


……もうずっと、神なんて信じていなかったのに。

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