生きろ。死にたくなかった君の号哭を、俺達は死んでも忘れない。
ドクドクと、胸痛を訴えてくる胸に片手を当てながら、俺はそう必死で自分に言い聞かせた。
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四人の後に続いてプリクラ機を出た直後、俺は、プリクラが機械から落ちるのを見た瞬間、猛烈な胸痛に襲われた。
続いて、すぐに耐え難くて、余りに酷い吐き気が俺を襲った。
「……っ、恵美、ごめん。……俺、ちょっと外すわ」
片手で口を抑えて、掠れた声で俺はそう言った。
「え、奈々絵大丈夫?顔真っ青だよ?」
「……別に、平気だよ」
投げやりに返して、俺は不安げに俺の顔色を伺ってきた恵美から、目を逸らした。恵美が心配そうに視線を向けているのに気付かないふりをして、俺は、胸痛で倒れそうになる体に鞭打って、ゲーセンの手洗い場に向かった。
「……っう、おえっ!!」
空いていた個室に入ると、俺はしゃがみこんで、一気に便器に物を吐いた。
嘔吐物と一緒に、涙が堰を切ったように溢れ出した。
さっきみたいに堪えようと思っても、
そんなの無理だった。
止まらなかった。枯れ果てるまで、涙は流れた。