生きろ。死にたくなかった君の号哭を、俺達は死んでも忘れない。
――その日、全てが終わった。
生きた意味なんて、恵美がたった数年の間でも俺の目の前で笑ってくれて、空我が、俺が死んでも笑って人生を過ごしていけるように、どこかから見守ることだけでいいと思ったのに。
そばにいれなくたっていいから、せめて見守らせてくれと思ったのに。
五人との旅行も、思い出作りも、星空が背景のプリクラに込めた、“俺の分まで、どうか、ありったけの幸せを空我にあげてください”って想いも。
――全てが終わった。
――不完全燃焼で、あっけなく。