生きろ。死にたくなかった君の号哭を、俺達は死んでも忘れない。
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「――行ってらしゃい、赤羽くん」
先生が委員長先生との話を20分で終わらせて俺を送ってくれたから、あれから1時間もしないで、俺は別荘に着いた。
「……行ってきます」
俺はそう言って、携帯が入ってない方のポケットから鍵を取り出して、別荘のドアを開けた。
上で寝ている恵美達に気づかれないように、俺はゆっくりと足音を立てずに、細心の注意を払って階段を上がった。
潤と空我が寝ているハズの寝室は、何故か電気がついていた。
空我は端のベットで眠る潤に目もくれず、俺のベットの上で、アレをいじっていた。