生きろ。死にたくなかった君の号哭を、俺達は死んでも忘れない。
確かに、姉ちゃんは誰よりも慕われていた。
それは、葬式に来た大半の人が姉ちゃんの同級生だったことからも、親戚からその時に吐かれた愚痴の内容からも。そして、姉ちゃんの肩身のカメラからも、よく分かった。でも、まさかそれが、俺のためだったなんて。
俺の涙は、ますます止まらなかった。
「奈々絵、花梨はバラ科だ。25本の薔薇の花言葉を、お前は知っているか?それは、――――――――――――」
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奈々絵、今がどんなに辛くても、生きて。生きて生きて、世界中の誰よりも幸せになって。
私はいつまでも、奈々絵の幸せを祈っているわ。