生きろ。死にたくなかった君の号哭を、俺達は死んでも忘れない。
UFOキャッチャーをした後、俺達はゲーセンのプリクラコーナーに来ていた。
五人だと四百円は分割できないから、じゃんけんをして、勝った二人が五十円を払い、残りの三人が百円を払うことになった。
「「「「「じゃんけん、ぽん!」」」」」
じゃんけんは、空我と純恋と潤がパーで、俺と恵美がチョキだった。
「あー負けた!!」
「あたしもだー」
「やっぱり、奈々絵が勝つんだよなー」
負けた潤と純恋と空我は、そう口々に不満げな声を漏らした。
「……別に、そんなこともないだろ」
頬を膨らませた空我の肩を叩いて、俺は笑った。
「やったね、奈々絵!」
「フッ、ああ」
勝って嬉しそうにウインクしてきた恵美を見て、俺は笑った。