生きろ。死にたくなかった君の号哭を、俺達は死んでも忘れない。
「あ、俺両替しないと!」
バックから財布を取り出して中身を確認すると、
潤は、すぐさまそう声を上げた。
「潤着いてくー」
潤の服の裾を掴んで、空我は言った。
「……別に、両替は見てたって楽しくないと思うぞ?」
「俺が見てみたいだけだからいいんだよばーか。行った行った!」
首をあげて潤の顔を見ながら、空我はほんの少し頬を赤くしてそう言った。
「あたしも行くー!」
「それじゃあ、中入ろうか」
純恋がそう言って歩き始めた二人を追ったところで、俺は恵美のその言葉を合図に、二人順々にプリクラ機の中に入った。
「とりあえず百円入れちゃうねー」
バックから財布を取り出して、恵美は言った。
「……恵美、いいよ。俺が払う」
財布を開けようとした恵美の腕を掴んで、俺はそう言った。