こじらせ女子の恋愛事情
おまけの小話
もうすぐクリスマスだ。

女子力皆無の私は当然どうでもいいイベントなわけで、街中に飾られ始めたツリーやらイルミネーションやらを見ても、「ふ~ん」程度にしか思っていなかった。
可憐ちゃんが「可愛いですねぇ。綺麗ですねぇ。」なんてうっとりしている横で、「うん、そうだね」なんて軽く相槌を打つ程度の私。

ただ、クリスマスは一緒に過ごそうねって、優くんと約束はしてる。
優くんとは宗田くんのファーストネーム。
恋人になったとたん、名前で呼べってうるさくて、最近やっと“優くん”って呼べるようになった。

で、クリスマス。
もちろん、向こうから言い出して、私が了承したまでのことだけど。
それでも可憐ちゃんは、「いいなーいいなー」と目をキラキラさせてくる。

可憐ちゃんは、クリスマスとかイベント事、似合いそうだ。
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