こじらせ女子の恋愛事情
声を落としてこそこそ会話を続ける。

「クリスマスですし、シュトーレンとか、どうですか?生クリームのケーキよりも簡単だし美味しいですよ。」

シュトーレン、何か聞いたことあるな。

「じゃ、それで。」

お菓子作りの知識がない私は、可憐ちゃんに従うのが正解だと思う。
ここで下手に意見を出しても、ハードル上げるだけな気がするし。

「楽しみですねぇ。」

可憐ちゃんがカレンダーで予定をチェックしながら言う。
どう考えても、私より可憐ちゃんの方がウキウキわくわくしている気がするのは気のせいだろうか。
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