焦れ恋ロマンス~エリートな彼の一途な独占欲
まだ異動してきたばかりの頃、何度か門脇部長に怒られたことがあり、あの時は本当に堪えたから。
バイヤーとしてひとり立ちしてからは、今日まで怒られることなく頑張ってきたけれど……。
身体中に緊張をはしらせながら、「門脇部長、お呼びでしょうか?」と尋ねた。
すると彼は私を見据え深いため息を漏らした。
「滝本お前……なにやっているんだ? 一号店から送られてきた今日特売の発注書かけるのを忘れただろ?」
「えっ……」
自分が担当する商品に関して、特売品や特注品などはバイヤーが店舗から発注数を受け、一括して発注をかけることになっている。いつも細心の注意を払っていたのに、忘れていたなんて。
「それにいつも言っているよな? 会社用に至急しているスマホはこまめにチェックしろと。一号店から何度か電話があったはずだが、掛け直さなかったのか?」
門脇部長の言葉に慌てて会社用のスマホをチェックすると、彼の言う通り一号店から三件着信があった。それにメッセージも届いている。
バイヤーとしてひとり立ちしてからは、今日まで怒られることなく頑張ってきたけれど……。
身体中に緊張をはしらせながら、「門脇部長、お呼びでしょうか?」と尋ねた。
すると彼は私を見据え深いため息を漏らした。
「滝本お前……なにやっているんだ? 一号店から送られてきた今日特売の発注書かけるのを忘れただろ?」
「えっ……」
自分が担当する商品に関して、特売品や特注品などはバイヤーが店舗から発注数を受け、一括して発注をかけることになっている。いつも細心の注意を払っていたのに、忘れていたなんて。
「それにいつも言っているよな? 会社用に至急しているスマホはこまめにチェックしろと。一号店から何度か電話があったはずだが、掛け直さなかったのか?」
門脇部長の言葉に慌てて会社用のスマホをチェックすると、彼の言う通り一号店から三件着信があった。それにメッセージも届いている。