焦れ恋ロマンス~エリートな彼の一途な独占欲
『嘘、本当に? 大丈夫なの?』

「うん。久しぶりに愛にも会いたいし」

すると愛は嬉しそうに言う。

『やだ、どうしよう! まさか杏が参加するなんて……! 早くみんなにも知らせないと! 会いたがっているよ、みんな杏に。大丈夫! もし、志賀がなにか言ってきたりしたら、私が守ってあげるからね!』

「本当? それは心強いな」

もうみんなとどれくらい会っていないだろうか。行くと決めると楽しみになる。

『あ、もし杏の方で誰か連絡先知っている子いたら、声かけてくれる? 全員分は連絡先把握していなくて、声を掛けていない子も何人かいるんだ』

「わかったよ」

誰か参加できる子見つかったら、連絡ちょうだいと言って愛は電話を切った。

最後に『会えるのを楽しみにしている』とも言って。

「同窓会か……」

この前参加したのは、たしか陸人と別れる前だからえっと……もう七年みんなと会っていないことになる。

電話やメッセージ、年賀状などで結婚したり出産したことを知ったりしていたけれど、みんなどんな風に変わっているのかな。
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