焦れ恋ロマンス~エリートな彼の一途な独占欲
愛に織田くんも参加することを伝えると、大喜びしていた。すぐにみんなに知らせると、誰もが織田くんに会いたいと言っていたとか。

それを聞いて思い切って誘ってよかったと心から思った。

そして日々は過ぎていき、久しぶりの同窓会当日を迎えた。

本当は休みだったけれど、会議資料を仕上げてしまいたくて、資料がある階者で作成していた。

誰もいないオフィスは静かで、家でやるより仕事がはかどる。

「よし、できた」

ずっとパソコン作業をしていたおかげで、肩と目が痛い。

両腕を伸ばして身体を伸ばしながら時計を見ると、十七時を回っていた。

「嘘でしょ、もうこんな時間!?」

慌ててデータを保存してパソコンを閉じ、戸締りを済ませてオフィスから飛び出す。

同窓会は十八時からはじまる予定だ。だけどみんな十七時にはぼちぼち集まると聞き、みんなと色々話したいから私も早く行こうと思っていたのに……。

「まぁ、同窓会には充分間に合うからいっか」

エレベーターホールの前で足を止め、到着を待つ。
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