焦れ恋ロマンス~エリートな彼の一途な独占欲
「織田くんとなら、変わらない気持ちもあるかもしれないって信じてみたい。……私、織田くんと幸せな恋愛がしたいの」

「滝本……それって……」

震える声で問う彼に、はっきりと伝えた。

「織田くんが好きなの。……会えない間、ずっと織田くんのことばかり考えてた。大好きな仕事でミスしちゃうくらいに。でもこれだけ考えちゃうのは織田くんのことが好きだから」

「滝本……」

瞬きせず私を凝視する彼に笑ってしまう。

「本当だよ? ……織田くんが私のことを幸せな気持ちにしてくれたように、これからは私が織田くんのことを幸せにしたい」

素直な想いを口にした瞬間、織田くんは苦しげに顔を歪めると、私の腕を引き思いっきり抱きしめた。

「お、織田くん……?」

突然の抱擁に戸惑う。――でも、彼に息苦しさを覚えるほど強く抱きしめられて嬉しくて。

私ももっと彼のぬくもりを感じたくて、大きくて広い背中に必死に腕を伸ばした。

少しすると織田くんはポツリと呟いた。
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