焦れ恋ロマンス~エリートな彼の一途な独占欲
私、織田くんのこういう考え方好きだな。またこうしてひとつ、彼に対する好きって気持ちが積み重なる。

「滝本は激しい系乗れる?」

「うん、全然乗れるよ! むしろ大好き」

そう言うと彼は白い歯を覗かせて笑った。

「俺も。じゃあ今日は思いっきり乗りまくろう」

「うん!」

自然と手を取り合い、駆け足でまずは人気のアトラクションへ向かった。



それから人気のジェットコースター数種類と、空高く舞う空中ブランコやバイキングに乗っていき、昼食はパーク内にあるファストフード店で取ることに。

ここでもふたりで同じハンバーガーセットを注文して食べていると、私たちの服装を見た女子高生グループから、「ペアルック可愛い」と言われてしまった。

でもすっかり慣れた私たちは耳に入ると、お互い顔を見合わせ「フフッ」と笑い合う。

「これからどこか出かける時は、今日みたいなペアルックにしようか」

「えっ! それはちょっと……。遊園地ならまだしも、街中だと恥ずかしくない?」

さすがにこれには難色を示すと、彼も少しの間考え込んだ後、苦笑いした。
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