焦れ恋ロマンス~エリートな彼の一途な独占欲
「そうやってお互いを知り合って、これからもずっと一緒にいてほしいんだ。……いてくれる?」

「……っ当たり前じゃない」

たまらず自ら織田くんの胸の中に飛び込んだ。

「織田くんこそいいの? 私、意外と面倒だよ? 嫌になっちゃうことがあるかもしれないよ?」

顔だけ上げて聞くと、織田くんは笑う。

「そんな迷惑なら大歓迎だよ。昔から思っていたけど、滝本はもっとワガママ言ってもいいと思う。……だから俺には、どんなことでも話して」

コツンと音を立てて彼は自分の額を、私の額にくっ付けた。

視界いっぱいに広がる織田くんに、胸がいっぱいになる。

「こうして顔を見て話す時間が少ない分、なんでも溜め込まずにいてほしいから」

「……うん、わかったよ」

少し前まで、織田くんに対する気持ちが恋心なのかわからなかったのに、今は彼のことが好きすぎて胸が苦しい。

一度自覚した気持ちは、あっという間に大きくなって自分でも驚くほど溢れて止まらない。
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