焦れ恋ロマンス~エリートな彼の一途な独占欲
高校生の時は、お互いの将来について話したことなんてなかった。ただ、大学に進学するとしか聞いていなかったから。
ふと気になり問うと、彼はその理由をどこか照れくさそうに話してくれた。
「理由は単純だよ。……ただ、誰かの役に立つ仕事に就きたかったんだ」
「……そっか」
織田くんらしい理由に納得していると、今度は彼に質問された。
「びっくりしたのは俺の方だよ。まさかこんなところで滝本に会えるとは、夢にも思わなかったよ」
「アハハ……そう、だよね」
これには乾いた笑い声が出てしまう。
でも私だって同意見だ。まさか婚活パーティーで再会するとは思わなかった。けれど私たち、もう高校を卒業して十年経つんだよね。お互い二十八歳になって結婚適齢期。
中には既に結婚して子供もいる子もいるくらいだもの。全然おかしなことじゃない。
「あのさ……聞いてもいい?」
そう前置きすると織田くんは、私の様子を窺う。
「参加しているってことは、その……志賀(しが)とは別れたのか?」
ふと気になり問うと、彼はその理由をどこか照れくさそうに話してくれた。
「理由は単純だよ。……ただ、誰かの役に立つ仕事に就きたかったんだ」
「……そっか」
織田くんらしい理由に納得していると、今度は彼に質問された。
「びっくりしたのは俺の方だよ。まさかこんなところで滝本に会えるとは、夢にも思わなかったよ」
「アハハ……そう、だよね」
これには乾いた笑い声が出てしまう。
でも私だって同意見だ。まさか婚活パーティーで再会するとは思わなかった。けれど私たち、もう高校を卒業して十年経つんだよね。お互い二十八歳になって結婚適齢期。
中には既に結婚して子供もいる子もいるくらいだもの。全然おかしなことじゃない。
「あのさ……聞いてもいい?」
そう前置きすると織田くんは、私の様子を窺う。
「参加しているってことは、その……志賀(しが)とは別れたのか?」