焦れ恋ロマンス~エリートな彼の一途な独占欲
そう言いながらみどりは、「ますます私が身体を張らないと!」なんて冗談めいて言う。

みどりなりに励ましてくれているのがわかる。

彼女の言う通り、陸人のことを伝えても織田くんに助けてもらうことはできない。だからこそ自分ひとりで、どうにかしようと思っていた。

でも着信拒否にしたし、みどりの家でしばらくお世話になることになったし、きっともう大丈夫だよね。

「じゃあいただきます」

「いただきます」

その後、ふたりで朝食を済ませ合鍵を貸してもらってお互い会社に向かった。


それから一週間が過ぎたけれど、陸人から連絡がくることも会うこともなかった。

みどりは織田くんが戻ってくるまで家にいていいって言うけれど、もう一週間経つし、今度の週末には自分の家に戻ろうかと考えていた。

この日は本社で行っていた商談が長引いてしまい、終わったのが二十時過ぎ。

本当はまだ今日中にやりたい仕事があったけれど、体力の限界。明日も仕事だし今日はもう上がろう。

オフィスに戻ると、まだ門脇部長が残っていた。
< 191 / 266 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop